ゲーミングデバイスで有名なSteelSeriesのSensei 62150をジャンクで購入しました。
断線動作不良品で約3000円。
SteeleSeries Sensei 62150は2011年販売開始なので、約10年前のマウスです。
今回は配線修理をやっていきたいと思います。
有線マウスの断線による動作不良に悩んでいるそこのキミ。
これを見れば自分で修理することが出来ますよ。
マウスは精密機械なので、ハンダを使う修理が一般的ですが、使わない方法もここで紹介します。
マウスの断線修理は色んな方法がありますが、断線した箇所をカットしてつなぎ直すか、他のマウスから移植する方法があります。
今回は断線部分をカットして、ケーブルをつなぐ方法を行いましたが、他のマウスからのUSBケーブルの移植方法もやってみたので、最後まで見てみてね。
・SteeleSeries Sensei 62150主な仕様
・外観チェック
・動作チェック
・SteelSeries Sensei62150を分解する
・USBケーブルの修理と他のマウスからの移植方法
・修理後動作チェック
・まとめと次回予告
・SteeleSeries Sensei 62150主な仕様
SteeleSeries Sensei 62150
- メーカー:SteeleSeries(スチールシリーズ)
- シリーズ:Sensei
- 型番:62150
- マウスタイプ:ゲーミングマウス
- センサー方式:レーザー
- センサー型番:Pixart ADNS9500
- 解像度:5700CPI (1~5700(可変式))
- ポーリングレート:1ms
- 最大トラッキング速度:150IPS
- 最大加速度:30(G)
- プロセッサー: 32ビットARMプロセッサー
- スイッチ:SteelSeries Switches
- 総ボタン数: 8
- ディスプレイ:有 (マウス底面)
- マウス寸法:125.5(D)mm x68.3(W)mm x38.7(H)mm
- マウス重量:102g
- ケーブル長:2m
- オンボードメモリプロファイル: 有
- ソフトウェア:SteelSeries Engine 3
実はゲーミングマウスは初めての購入でした。
写真ではわからなかったのですが、かなりでかい
今まで購入したマウスの中で一番でかいです。
110円で購入した富士通のマウスよりもでかく、重量もそこそこあります。
有線マウスのデメリットとして、配線の煩わしさがあります。
しかし、このマウスはUSBケーブルが非常に柔らかい。
無線並み、ではありませんが取り回しは非常に楽。
重量もあるので、配線によるブレは一切ありません。
・外観チェック
まずは外観チェック。
手元側に塗装剥げがあります。
色々とネットで調べると、この機体は塗装剥げのレビューがチラホラあります。
これは再塗装でなんとかしよう。
配線は外観からでは断線しているような痛みはありませんね。
・動作チェック
さて、問題の動作チェックです。
USB接続はかっちりと入り、ゆるゆるな感じは全くありません。
動作しました。
あるぇー?
おかしいなぁ。
と、思って配線をこねこねしたらLEDがついたり消えたり。
断線による配線不良のあるあるですね。
SteelSeries Sensei62150はマウス底面にモニターがついています。
ネット文献によると、マウス単体で簡単な設定ができるようです。
一応、液晶はONになりました。
さて、配線をこねこねしていると、どうやら配線の根本に断線箇所があることがわかりました。
これをどうやって直すか、考えてみました。
方法は2つ。
断線箇所を再度結線して直す。
面倒だから他のマウスから配線を移植する。
簡単なのはこの2つ。
・SteelSeries Sensei 62150を分解する
外装と基盤を完全に分離させたいので分解します。
マウス底面のソール(ゴム部)を剥がしますと、ネジが全部で4つあります。
赤マル部のネジを精密ドライバーで外します。
マウスのカバーが基盤とカプラ接続された状態で外れます。
赤矢印の各カプラを外します。
黄矢印のカプラはUSBケーブルのカプラーです。これも外します。
液晶部のケーブルを外します。
ケーブルはコネクタにハマっていて、矢印のストッパーで固定されています。
固定ストッパーを引っこ抜きます。
引っこ抜くと自然にケーブルが抜けます。
基盤とケースを完全分離させるには液晶部の電源配線も撤去します。
ハンダごてでハンダを取ります。
ハンダを除去するときはハンダ吸い取り線を使わないと取れません。
他のマウスからカプラー配線を移植する場合は取らなくてもなんとかなります。
基盤のネジを外します。
基盤は赤マルのネジ三本を外して、ホイール部のLED基盤も外します。
黄マル部がLEDの基盤ですが、基盤に穴があり、突起にハマっているだけなので基盤を上にあげると外れます。
ホイールの取り外しですが、ホイール本体の左右にピンがあります。
赤矢印の右のピンはホイールスイッチ動作部で、左側がスクロール動作スイッチに繋がっています。
赤矢印のスイッチに繋がるピンは上に引き抜き、スクロールスイッチに繋がる黄矢印側はホイールをこじると外れます。
・USBケーブルの修理と他のマウスからの移植方法
純正ケーブル同士を繋げる方法
ではここからが本番です。
まずはケーブルの根本をカットします。
マウスの底面にはケーブルを固定する部分があるのですが、布の厚さで固定ができません。
糸外しで布をカットします。
ケーブルの皮膜はケーブルストリッパーで剥きます。
ニッパーとか電工ナイフで切るよりも、ケーブルストリッパーを使った方が綺麗に皮膜が剥けます。
USBケーブルの配線の内容は割愛。
ケーブルは5本。
その内の1本は網線のシールド線になります。
シールド線はコヨリにしておきます。
USB側とカプラ側のケーブルをハンダ付けします。
きちんとまっすぐ結線してハンダ付けをすれば良かったのですが、うまく寄れなかったので「く」の字になってしまいました。
結線した銅線にハンダ付けをしますが、フラックスを使ったらメチャクチャ簡単でした。
そのままハンダ付けをしようとしても、なかなか銅線がハンダを吸いません。
フラックスをつけるとスッとハンダが染み込んでいきました。
動作チェックをします。
きちんと動作していますね。
あとは配線をうまいこと収納してネジ止めして完成。
本当は熱収縮ケーブルを使って綺麗に配線をしたかったのですが、手元になかったのでビニールテープで保護します。
熱収縮ケーブルを使うときはハンダ付けをする前に、あらかじめチューブを通しておいてくださいね
マウスケーブルを移植する方法
もし、不要な有線マウスがあればマウスケーブルを移植する方法もあります。
ぶっちゃけ、こっちのほうが簡単です。
ただ、マウスによってはカプラーを使わず、直接基盤にハンダ付をされている場合があります。
今回は以前に購入した富士通のジャンクマウスから移植もしてみます。
注意点としてはカプラーに接続されている配線の色が異なる場合があるので、色を移植先のマウスに合わせる必要があります。
今回のドナーマウスはカプラー配線の色が異なっていたので、カプラーから配線を引き抜きます。
カプラーは配線から針などを突っ込んで引っかかりを外してから引き抜くのが本来のやり方ですが、あまりにも小さすぎて断念。
配線の端子を引っ掛けている白い部分を糸外しを突っ込んで浮かせて、配線を引っこ抜きます。
移植先のマウスの色に合わせて再度はめこみます。
動作チェックして動作OKなら完成です。
単純に配線を直すのなら、古い有線マウスを安く購入して、配線を移植したほうが楽です。
ナカムラはSteelSeries Sensei Sensei62150はUSBケーブルが柔らかいため、元の配線を結線する方法で修理をしました。
・修理後動作チェック
カーソル移動やボタンの動作チェックをしたところ、完璧に直りました。
ケーブルもこねこねしましたが、通信が切れることもなく完動しております。
USBケーブルを接続すると自動的にドライバが割当てられ、制御ソフトのインストールも出来ました。
今回めてゲーミングマウスを使いましたが、多ボタンは便利ですね。
マクロの割当もできるので、ゲーミング用途以外にも使えそう。
事務用途や仕事でゲーミングマウスを使っている人もいるみたいだしね。
カーソルの移動量も真ん中の切り替えボタンで切り替えられるのは、使い方によっては非常に便利かもしれませんね。
底面の液晶部もバッチリ動作します。
まぁ、マウス単体で設定するよりもPC側で設定したほうが絶対に楽そう。
販売当時は1万円くらいしたそうですが、その価値や性能はたしかにあると思いました。
サイズはデカイけど、細かい動作をさせたい時は小さくて軽いマウスよりも、ある程度の重量があったほうが操作しやすい。
・まとめと次回予告
以上がSteelSeries Sensei62150の断線修理でございました。
作業工程自体は多いかもしれませんが、結構簡単に修理する事ができました。
ドナーマウスがあれば移植すれば良いだけなので、ハンダも使わなくて良い。
動作チェックしている時に思ったのですが、塗装剥げが気に入らない。
というか、色がシルバーなのも気に入らない。
ロゴはLEDで光らせることも出来ますが、消すことも出来ます。
ただ、消すとなんかダサいんだよね。
ナカムラはツルッとしたデザインのマウスが好きなので、全塗装してシンプルな外装にしたいと思います。
ということで次回はSteelSeries Sensei62150の全塗装編となります。
近日中に更新するので、また見てね。
最後までありがとう。
ではまた。
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